ラテン語の基本文法と品詞の活用と格変化

ラテン語を始める前に

ラテン語とは

ラテン語の歴史とローマ帝国

そもそもラテン語とはなんでしょうか?

ラテン語は、イタリア半島のラテン人の言語であり、ローマ帝国時代によく使われた言語です。

そして、現代はなんと公用語としている国はありません。

現イタリア半島であるイタリアはもちろんイタリア語ですし、バチカン市国も現代で一番ラテン語が使われている国と言われていますが今ではイタリア語が主流です。

確かにバチカン市国はイタリアに囲まれてる国なので、時代につれて今後はイタリア語が優勢になってくるでしょう。

しかしクラシック音楽ではラテン語が使われたりしてるので、私たちは守っていく必要があるのです。

クラシック音楽のミサ曲など、ラテン語が凄く似合いますよね。

歴史的な観点からやはり宗教は昔から伝わるものなので、ラテン語が今でも伝えられていますね。

ラテン語は、ローマ帝国(主に西ローマ)の公用語でした。

ラテン語は、ギリシャ語から影響を受け、ローマ帝国で広まり、ローマ帝国の滅亡と共に、後にイタリア語やドイツ語などに影響を与えてました。

なので、イタリア語やドイツ語を勉強してみると分かりますが、ラテン語はちょうどイタリア語とラテン語の中間のような存在です。

どう中間というと、ラテン語の発音はイタリア語に近く、複雑な格変化や名詞の性はドイツ語に似ていると言った感じです。

ラテン語の難しさ

まず勉強を始める前に覚悟をしなければならないのが、ラテン語の難しさです。

英語のみしか学習している人はなかなか馴染みが無くて難しいかもですが、ラテン語は甚だしい格変化と名詞の性があります。

やはりラテン語は難しく、逆に英語は簡単明快なので英語はこれだけ広まった、というのもあるのでしょう。

しかし難しいものには美しさがある、と言われますね。

名詞の性

仏語や独語にも性や格変化があり、
仏語は、
  • 男性名詞
  • 女性名詞
独語は、
  • 男性名称
  • 女性名詞
  • 中性名詞
があります。

ラテン語もドイツ語と同じように
  • 男性名称
  • 女性名詞
  • 中性名詞
があり、形容詞や動詞の格変化はそれにも合わせて行かなければなりません。

甚だしい格変化

仏語や独語には、英語には無い形容詞の格変化があり、更に独語は、名詞の格変化があります。ラテン語は更に格変化の種類が増えるイメージで、ドイツ語は難しいですがラテン語は更に複雑で、難易度としては、
英語 < 仏語 < 独語 < ラテン語
のようなイメージです。

ドイツ語の名詞の格変化は
  • 〜は
  • 〜の
  • 〜に
  • 〜を
の4種類に主に分類されますが、ラテン語は更に
  • 〜〇〇(「〜から」「〜のために」「〜によって」「〜をもって」など
  • 〜よ!(あぁ、神よ!)など
といった格変化が増えます。

そして更に形容詞もそれに合わせて格変化しないといけない、といったかなり複雑な文法です。

ラテン語のその他の特徴

語順に決まりがない

ラテン語は単語の語順は決まりがありません。

その代わり、格変化がしっかりとしている、といった形になっています。

冠詞がない

ラテン語は冠詞がありません。
冠詞とは、英語でいうtheのようなものです。

フランス語では定冠詞le,la,les、不定冠詞un,une,desがあり、そしてドイツ語では定冠詞der,die,das、不定冠詞ein,eineがありますが、ラテン語にはそのような定冠詞も不定冠詞も存在しません。

その点では少し楽かもしれませんね。

前置詞が少ない

前置詞というのは、「〜から」「〜によって」など、修飾語の名詞の前に付くものです。

ラテン語は、これらをそれぞれの名詞の格変化で表します。

アルファベットと読み

英仏独羅のアルファベットの比較

英語 仏語 独語 ラテン語
a エー アー アー
b ビー ベー ベー
c シー ツェー ケー
d ディー デー デー
e イー エー エー
f エフ エフ エフ エフ
g ジー ジェ ゲー ゲー
h エイチ アッシュ ハー ハー
i アイ イー イー
j ジェイ ヨット ジェ
k ケー カー カー
l エル エル エル エル
m エム エム エム エム
n エヌ エヌ エン エヌ
o オー オー オー
p ピー ペー ペー
q キュー キュ クー クー
r アール エール エル エール
s エス エス エス エス
t ティー テー テー
u ユー ウー ウー
v ブイ ヴェ ファオ ヴェ
w ダブリュ ドゥブルヴェ ヴェー -
x エックス イクス イクス イクス
y ワイ イグレック ユプスィロン
z ズィー ゼッド ツェット ゼータ

アルファベットの発音

子音と母音の発音

基本的には、子音と母音は、ローマ字読みをします。

詳しいアルファベットの読みは、以下のリンクにまとめています。

アルファベットの読みの詳細

二重母音と読み

ラテン語には母音を二つ続けた二重母音があります。

そのまま読めば良いですが、書いておきます。

読み
ae アエ(後に「エ」と発音)
au アウ
ei エイ
eu エウ
oe オエ(後に「エ」と発音)
ui ウイ

こちらも以下のリンクに詳しくまとめています。

アルファベットの読みの詳細

数詞と読み

1 unus (男)
nua (女)
unum (中)
ウーヌス
ウーナ
ウーヌム
2 duo (男)
duae (女)
duo (中)
ドゥオ
ドゥアエ
ドゥオ
3 tre (男)
tria (女, 中)
トレース
トリア
4 quattuor クァトゥオル
5 quinque クィーンクエ
6 sex セクス
7 septem セプテム
8 octo オクト
9 novem ノウェム
10 decem デケム
11 undecim ウンデキム
12 duodecim ドゥオデキム
13 tredecim トレデキム
14 quattuordecim クァトゥオルデキム
15 quindecim クィーンデキム
16 sedecim セーデキム
17 septendecim セプテンデキム
18 duodeviginti ドゥオデウィギンティ
19 undeviginti ウンデウィギンティ
20 viginti ウィギンティ
21 viginti unus ウィギンティ ウーヌス
22 viginti duo ウィギンティ ドゥオ
23 viginti tres ウィギンティ トレース
24 viginti quattuor ウィギンティ クァトゥオル
25 viginti quinque ウィギンティ クィーンクエ
26 viginti sex ウィギンティ セクス
27 viginti septem ウィギンティ セプテム
28 viginti octo ウィギンティ オクト
29 viginti novem ウィギンティ ノウェム
30 triginta トリギンタ
40 quadraginta クァドラギンタ
50 quinquaginta クィーンクァギンタ
60 sexaginta セクサギンタ
70 septuaginta セプトゥアギンタ
80 octoginta オクトギンタ
90 nonaginta ノナギンタ
100 centum ケントゥム
101 centum unus ケントゥム ウーヌス
102 centum duo ケントゥム ドゥオ
103 centum tres ケントゥム トレース
110 centum decem ケントゥム デケム
111 centum undecim ケントゥム ウンデキム
200 ducenti ドゥケンティ
300 trecenti トレケンティ
400 quadringenti クァドリンゲンティ
500 quingenti クィーンゲンティ
600 sescenti セスケンティ
700 septingenti セプティンゲンティ
800 octingenti オクティンゲンティ
900 nongenti ノンゲンティ
1000 mille ミーレ
2000 duo milia ドゥオ ミーリア

代名詞と格変化

以下格変化は、多くの文献などは
  • 主格
  • 属格
  • 与格
  • 対格
  • 奪格
  • 呼格
と分けられてますが、分かりやすいように
  • 〜は
  • 〜の
  • 〜に
  • 〜を
  • 〜〇〇
  • 〜よ!
と分類します。

そしてこのサイトでは、ドイツ語の呼称と合わせて、
  • 主格(= 第一格)
  • 属格(= 第ニ格)
  • 与格(= 第三格)
  • 対格(= 第四格)
と書く時があります。

人称代名詞

1人称と2人称

1人称が「私」、2人称が「貴方」です。

貴方 私たち 貴方たち
〜は egoエゴ tuトゥ nosノス vosウォス
〜の meusメウス tuusトゥウス nosterノステル vesterウェステル
〜に mihiミーヒ tibiティービ nobisノービス vobisウォービス
〜を me (mei)メ (メイ) te (tui)テ (トゥイ) nos (nostri)ノス (ノストリ) vos (vestri)ウォス (ウェストリ)
〜〇〇 me te nobisノービス vobisウォービス

「〜を」の一部は
  • mei(メイ)
  • tui(トゥイ)
  • nostri(ノストリ)
  • vestri(ウェストリ)
が使われます。

3人称

3人称は「彼」「彼ら」「彼女」「彼女ら」に加え、「それ」「それら」も下記になります。

「彼」は男性、「彼女」は女性、「それ」はそれぞれの単語が男性名詞が女性名詞かによって使い分けます。

下記の「それ」は、後述の指示代名詞よりも弱いニュアンスの指示語となります。

男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は isイス eaエア idイード ei, iiエイ, イイ eaeエーアエ eaエア
〜の ejusエーユス ejusエーユス ejusエーユス eorumエオールム earumエアールム eorumエオールム
〜に eiエイ eiエイ eiエイ eis, iis, isエイス, イイス, イース eis, iis, isエイス, イイス, イース eis, iis, isエイス, イイス, イース
〜を eumエウム eamエアム idイード eosエオス easエアス eaエア
〜〇〇 eoエオ eaエア eoエオ eis, iis, isエイス, イイス, イース eis, iis, isエイス, イイス, イース eis, iis, isエイス, イイス, イース

※ 男性複数「〜は」について
「ei」は、他人や外部の人物や物事を指す際に使用されます。
「ii」は、話し手や聞き手が話題として扱っている人物や物事を指す際に使用されます。

※ 複数「〜に」について
「eis」は、他人や外部の人物や物事を指す際に使われます。
「iis」は、話し手や聞き手が話題として扱っている人物や物事を指す際に使われます。
「is」は、強調を伴う場合や一般的な表現に使用されることがあります。

所有代名詞と格変化

英語は所有代名詞の格変化はありません。
フランス語もありません。
ドイツ語とラテン語は所有代名詞の格変化があります。

単数形の所有代名詞の格変化

単数形の所有代名詞は
  • meus(私の)
  • tuus(貴方の)
  • suus(彼の)
です。

それぞれ2文字取って以下の語尾を付けます。

例えば「貴方の〜を」なら、〜の名詞によって
  • tuum
  • tuam
  • tuos
  • tuas
  • tua
になります。

男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
…の〜は -us -a -um -ei -ae -a
…の〜の -i -ae -i -orum -arum -orum
…の〜に -o -ae -o -is -is -is
…の〜を -um -am -um -os -as -a
…の〜〇〇 -o -a -o -is -is -is

複数形の所有代名詞の格変化

複数形の所有代名詞は
  • noster(私たちの)
  • vester(貴方たちの)
です。

こちらもそれぞれ2文字取って以下の語尾を付けます。

例えば「貴方たちの〜を」なら、〜の名詞によって
  • vestrum
  • vestram
  • vestros
  • vestras
  • vestra
になります。

男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
…の〜は -er -ra -rum -ri -rae -ra
…の〜の -ri -rae -ri -rorum -rarum -rorum
…の〜に -ro -rae -ro -ris -ris -ris
…の〜を -rum -ram -rum -ros -ras -ra
…の〜〇〇 -ro -ra -ro -ris -ris -ris

人称代名詞を詳しく見る

指示代名詞

これ

英語のthis、theseです。
男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は hicヒーク haecハエーク hocホーク hiヒー haeハーエ haecハエーク
〜の hujus (huius)フイユス (フイウス) hujus (huius)フイユス (フイウス) hujus (huius)フイユス (フイウス) horumホールム harumハールム horumホールム
〜に huicフーイク huicフーイク huicフーイク hisヒース hisヒース hisヒース
〜を huncフンク hancハンク hocホーク hosホース hasハース haecハエーク
〜〇〇 hocホーク hacハーク hocホーク hisヒース hisヒース hisヒース

※ 「hujus」は口語的で日常的な文脈において使用されることが多く、「huius」はより書き言葉やフォーマルな文脈において使用される傾向があります。

あれ

英語のthat、thoseです。
男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は illeイーレ illaイーラ illudイールド illiイーリ illaeイーラエ illaイーラ
〜の illiusイリウス illiusイリウス illiusイリウス illorumイロールム illarumイラールム illorumイロールム
〜に illiイーリ illiイーリ illiイーリ illisイーリス illisイーリス illisイーリス
〜を illumイールム illamイーラム illudイールド illosイーロス illasイーラス illaイーラ
〜〇〇 illoイーロ illaイーラ illoイーロ illisイーリス illisイーリス illisイーリス

それ

英語のthe、thoseです。
男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は isteイステ istaイスタ istudイストゥード istiイスティ istaeイスタエ istaイスタ
〜の istiusイスティウス istiusイスティウス istiusイスティウス istorumイストルム istarumイスタルム istorumイストルム
〜に istiイスティ istiイスティ istiイスティ istisイスティス istisイスティス istisイスティス
〜を istumイストゥム istamイスタム istudイストゥード istosイストス istasイスタス istaイスタ
〜〇〇 istoイスト istaイスタ istoイスト istisイスティス istisイスティス istisイスティス

名詞と格変化

まずラテン語を読んだ時に考えることが、名詞かどうかの判別です。

ラテン語の名詞の語尾は、
  • a
  • us
  • er
  • ir
  • um
で終わる単語が多いです。

その中で、更に格変化があります。

女性名詞の多い語尾

aで終わる名詞

aで終わる名詞はほぼ女性名詞です。

単数 複数
〜は -a -ae
〜の -ae -arum
〜に -ae -is
〜を -am -as
〜〇〇 -a -is
〜よ! -a -ae

esで終わる名詞

esで終わる名詞は「dies(日)」を除いて全て女性名詞になります。

単数 複数
〜は -es -es
〜の -ei -erum
〜に -ei -ebus
〜を -em -es
〜〇〇 -e -ebus
〜よ! -es -es

男性名詞の多い語尾

usで終わる名詞

usで終わる名詞はほぼ男性名詞です。

単数 複数
〜は -us -i
〜の -i orum
〜に -o -is
〜を -um -os
〜〇〇 -o -is
〜よ! -e -i

単数 複数
〜は -us -us
〜の -us -uum
〜に -ui -ibus
〜を -um -us
〜〇〇 -u -ibus
〜よ! -us -us

erで終わる名詞

erで終わる名詞はほぼ男性名詞です。

単数 複数
〜は -er -i
〜の -i -orum
〜に -o -is
〜を -um -os
〜〇〇 -o -is
〜よ! -er -i

irで終わる名詞

irで終わる名詞はほぼ男性名詞です。

単数 複数
〜は -ir -i
〜の -i -orum
〜に -o -is
〜を -um -os
〜〇〇 -o -is
〜よ! -ir -i

中性名詞の多い語尾

umで終わる名詞

umで終わる名詞は全て中性名詞になります。

単数 複数
〜は -um -a
〜の -i -orum
〜に -o -is
〜を -um -a
〜〇〇 -o -is
〜よ! -um -a

uで終わる名詞

uで終わる名詞は全て中性名詞になります。

単数 複数
〜は -u -ua
〜の -us -uum
〜に -ui -ibus
〜を -u -ua
〜〇〇 -u -ibus
〜よ -u -ua

その他(一番多い)

その他の語尾は、特定の語尾はありませんが、活用は以下になります。

um型

単数 複数
〜は -〇 -a
〜の -is -um
〜に -i -ibus
〜を -us -a
〜〇〇 -e -ibus
〜よ! -〇 -a

ium型

単数 複数
〜は -〇 -es
〜の -is -ium
〜に -i -ibus
〜を -em -es
〜〇〇 -e -ibus
〜よ! -〇 -es

このように一覧で見てみると、「〜よ!」は一部を除いて「〜は」とほぼ同じです。

形容詞と格変化

形容詞はかなり複雑です。

名詞の性、単数複数、格によって変化させなければいけません。

ただ、パターンがあるので違いを知れば難しくありません。

ラテン語の名詞の詳細と覚え方

女性と中性が同じ形の形容詞

男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は -us, -er -a -um -i -ae -a
〜の -i -ae -i -orum -arum -orum
〜に -o -ae -o -is -is -is
〜を -um -am -um -os -as -a
〜〇〇 -o -a -o -is -is -is
〜よ! -e, -er -a -um -i -ae -a

「-us」で終わる形容詞は男性単数呼格は「-e」になり、「-er」で終わる形容詞は男性単数呼格は「-er」になります。

男性と女性が同じ形の形容詞

nsで終わる形容詞

男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は -ns -ns -ns -es -es -ia
〜の -is -is -is -ium -ium -ium
〜に -i -i -i -ibus -ibus -ibus
〜を -em -em -ns -es -es -ia
〜〇〇 -i,-e -i,-e -i,-e -ibus -ibus -ibus
〜よ! -ns -ns -ns -es -es -ia

isで終わる形容詞

「nsで終わる形容詞」の男性女性単数の「〜は」「〜よ!」と中性単数が変わるだけです。

男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は -is -is -e -es -es -ia
〜の -is -is -is -ium -ium -ium
〜に -i -i -i -ibus -ibus -ibus
〜を -em -em -e -es -es -ia
〜〇〇 -i,-e -i,-e -i,-e -ibus -ibus -ibus
〜よ! -is -is -is -es -es -ia

その他

「isで終わる形容詞」の「〜は」が変わるだけで、あとはほとんど同じです。

erで終わる形容詞

男性単数 女性単数 中性単数 男性複数 女性複数 中性複数
〜は -er -ris -re -es -es -ia
〜の -is -is -is -ium -ium -ium
〜に -i -i -i -ibus -ibus -ibus
〜を -em -em -re -es,-is -es,-is -ia
〜〇〇 -i -i -i -ibus -ibus -ibus
〜よ! -er -ris -re -er -es -ia

ラテン語の形容詞の詳細と覚え方

動詞と活用

現在形

動詞の現在形は、be動詞と幹母音(アクセントのある母音)で分類されます。

不規則動詞

sum
英語のbe動詞に当たる動詞です。

単数 複数
1人称 sumスム sumusスムス
2人称 esエス estisエスティス
3人称 estエスト suntスント

規則動詞

規則動詞の語形のパターンは、主に
  • -are
  • -ere(eが長い場合と短い場合がある)
  • -ire
があります。

単数形は、それぞれ最後がo,s,t、複数形は幹母音が「a」を除くとimus, itis, iuntです。

規則動詞は、o, s, t, mus, tis, nt と覚えておきましょう。

幹母音が「a」
単数 複数
1人称 -o -amus
2人称 -as -atis
3人称 -at -ant

幹母音が「i」
単数 複数
1人称 -io -imus
2人称 -is -itis
3人称 -it -iunt

幹母音が「e (短い発音)」
幹母音が「i」の動詞と同じです。

単数 複数
1人称 -io -imus
2人称 -is -itis
3人称 -it -iunt

幹母音が「e (長い発音)」
単数 複数
1人称 -o -imus
2人称 -is -itis
3人称 -it -unt

過去形

過去形は、共通語尾が i, isti, it, imus, itis, erunt になります。

不規則動詞

sum
単数 複数
1人称 fuiフイ fuimusフイムス
2人称 fuistiフイスティ fuistisフイスティス
3人称 fuitフイット fueruntフエルント

規則動詞

規則動詞の過去形は、共通語尾の前が v, u, x のパターンがあります。

単数 複数
1人称 -vi -vimus
2人称 -visti -vistis
3人称 -vit -verunt

単数 複数
1人称 -ui -uimus
2人称 -uisti -uistis
3人称 -uit -uerunt

単数 複数
1人称 -xi -ximus
2人称 -xisti -xistis
3人称 -xit -xerunt

未来形

不規則動詞

sum
単数 複数
1人称 eroエロ erimusエリムス
2人称 erisエリス eritisエリティス
3人称 eritエリット eruntエルント

規則動詞

幹母音が「a」
単数 複数
1人称 -bo -bimus
2人称 -bis -bitis
3人称 -bit -bunt

幹母音が「i」
単数 複数
1人称 -iam -iemus
2人称 -ies -ietis
3人称 -iet -ient

幹母音が「e (長い発音)」
幹母音が「a」の動詞と同じです。

幹母音が「e (短い発音)」
単数 複数
1人称 -am -emus
2人称 -es -etis
3人称 -et -ent

受動態

動詞の受動態の原形のパターンは、基本的に以下になります。

能動態原形 (動詞原形) 受動態原形
-are -ari
-ere -eri
-ire -iri

ただし例外(不規則)も多々あります。

受動態の場合は文章にabを付けます。

更にラテン語の受動態にも活用があり、語尾を以下にします。

単数 複数
1人称 -or -mur
2人称 -ris -mini
3人称 -tur -ntur

命令法

ラテン語の命令法(命令形)です。

二人称

動詞の命令形は、基本的には語尾を取って以下の形になります。

二人称単数 二人称複数
-○ -○te

「貴方」に命令する場合は語尾の2文字を取るのみ、「貴方たち」に命令する場合は語尾を取って「-○te」を付けます。

ただし、語尾が「-ere」で「e」の発音が短い動詞(専門的には第三変化動詞という)は、「-ite」となります。

動詞原形語尾 二人称単数 二人称複数
-are -a -ate
-ire -i -ite
-ere -e -ete
-ere (eが短い動詞) -e -ite

疑問詞

いつ

quandoクアンド


どこ

〜に

男性単数 女性単数 男性複数 女性複数
〜は quisクイス quisクイス quiクイ quaeクアエ
〜の cujusクーユス cujusクーユス quorumクオールム quarumクアールム
〜に cuiクイ cuiクイ quibusクイブス quibusクイブス
〜を quemクエム quemクエム quosクオス quasクアス
〜〇〇 quoクオ quoクオ quibusクイブス quibusクイブス

単数 複数
〜は quidクイッド quaeクアエ
〜の cujusクーユス quorumクオールム
〜に cuiクイ quibusクイブス
〜を quidクイッド quaeクアエ
〜〇〇 quoクオ quibusクイブス

なぜ

curクール
quareクアレ

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