英仏独羅のアルファベットの比較
ラテン語のアルファベットの読みです。
分かりやすいように、英語とフランス語とドイツ語と合わせてみます。
| 英語 | 仏語 | 独語 | ラテン語 |
a | エー | ア | アー | アー |
b | ビー | ベ | ベー | ベー |
c | シー | セ | ツェー | ケー |
d | ディー | デ | デー | デー |
e | イー | ウ | エー | エー |
f | エフ | エフ | エフ | エフ |
g | ジー | ジェ | ゲー | ゲー |
h | エイチ | アッシュ | ハー | ハー |
i | アイ | イ | イー | イー |
j | ジェイ | ジ | ヨット | ジェ |
k | ケー | カ | カー | カー |
l | エル | エル | エル | エル |
m | エム | エム | エム | エム |
n | エヌ | エヌ | エン | エヌ |
o | オー | オ | オー | オー |
p | ピー | ペ | ペー | ペー |
q | キュー | キュ | クー | クー |
r | アール | エール | エル | エール |
s | エス | エス | エス | エス |
t | ティー | テ | テー | テー |
u | ユー | ウ | ウー | ウー |
v | ブイ | ヴェ | ファオ | ヴェ |
w | ダブリュ | ドゥブルヴェ | ヴェー | - |
x | エックス | イクス | イクス | イクス |
y | ワイ | イグレック | ユプスィロン | イ |
z | ズィー | ゼッド | ツェット | ゼータ |
ラテン語のアルファベットの発音
子音と母音の発音
基本的には、子音と母音は、ローマ字読みをします。
ただし、注意したい読みを以下に挙げておきます。
cの発音
フランス語はcはカと読んだりサと読んだりしますが、ラテン語は「カ」と読みます。
gの発音
フランス語はgはガと読んだりジェと読んだりしますが、ラテン語は「ガ」と読みます。
hの発音
フランス語はhは発音しませんが、ラテン語は発音します。
jの発音
「j」は一般的に日本語の「ジュ」とは発音が異なり、母音の前では「イ」の音に近く、子音の前では「ヤ」の音に近い発音になります。
rの発音
rは英語のように巻き舌ではなく、「ル」と発音します。母音がなくrのみの場合も「ル」と発音します。
tの発音
tiは、「ティ」と発音します。
tuは、チュではなく、「トゥ」と発音します。
vの発音
古典ラテン語は、vは英語のように濁音ではなく濁りません。
ただ現代ラテン語は、ヴに違い発音がされるようです。
xの発音
xは、通常は「クス」と発音されます。ただし古典的なラテン語では、xは「ス」と発音される場合もあります。
二重母音と読み
ラテン語には母音を二つ続けた二重母音があります。
そのまま読めば良いですが、書いておきます。
| 読み |
ae | アエ(後に「エ」と発音) |
au | アウ |
ei | エイ |
eu | エウ |
oe | オエ(後に「エ」と発音) |
ui | ウイ |
「ae」の発音
ラテン語の「ae」は、「アエ」と読みますが、後に「エ」と進化して行きます。
古典的ラテン語が「アエ」、現代的なラテン語が「エ」のイメージでしょうか。
例えば「Dies irae」は、現代ではよく「ディエスイレ」と言われますが、「ディエスイラエ」とも言います。
「永遠の」を意味する「aeternus」は、英語の「eternal」の元になっています。
これを見ると、「ae」は「エ」に進化していったんだな、と分かりますね。