ビザンツ様式の特徴や建築技術の名称と代表的建造物の一覧

ビザンツ様式は、主に西洋建築における4世紀~15世紀頃の様式です。
ビザンツ様式は、ローマ建築を基盤にしつつ、ギリシャやオリエント(東方)の影響を受けたのが特徴です。

特に、
  • 巨大なドーム
  • モザイク装飾
  • 集中式平面
が重要な要素となっています。

4世紀頃、アナトリア(現トルコ)でローマの建築技術と東方文化が結びついて発展し、6世紀ごろに最盛期を迎えました。

外側はレンガや石でシンプルに仕上げられたバジリカなどの聖堂建築にドームが組み合わさり、内部はモザイクや大理石で装飾されているのが特徴です。

ビザンツ様式の特徴

ペンデンティブ(穹隅)

ペンデンティブ(四隅の三角形のアーチ)を活用し、大規模な中央ドームを実現しています。

集中式平面(集中式プラン)

ローマ建築のバシリカ式(長方形の平面)とは異なり、中央にドームを配置する集中式の建物が多いです。

モザイク装飾

黄金のモザイクを多用し、キリストや聖人の宗教画(イコン)を壁や天井に描かれています。

ポリフォラ(ビフォラやトリフォラ)


モノフォラではなく、ビフォラ(2連窓)やトリフォラ(3連窓)などのポリフォラもこの頃から存在し、ロマネスクやゴシックで発展し、ルネサンスで衰退しますが、再び歴史主義で復活します。

ビザンツ様式の有名な建造物一覧

パレルモ大聖堂

現様式着工年 - 完成年 1182年 - 18世紀
現在の国名 イタリア 
着工当時の国名 シチリア王国
建築分類 教会・大聖堂

イスラム、ビザンティン、ゴシック、バロックが融合したユニークな建築。


サン・ヴィターレ聖堂

現様式着工年 - 完成年 ??? - 6世紀前半
現在の国名 イタリア 
着工当時の国名 同上
建築分類 教会・大聖堂

イタリアのラヴェンナのビザンツ様式の聖堂です。

八角形(オクタゴン)の集中式プランを採用しています。

壁面には皇帝ユスティニアヌス1世と皇后テオドラのモザイク画が残っています。


サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂

現様式着工年 - 完成年 ??? - 6世紀中期
現在の国名 イタリア 
着工当時の国名 ビザンツ帝国
建築分類 教会・大聖堂


ソフィア大聖堂

現様式着工年 - 完成年 1011年頃 - 1057年
現在の国名 ウクライナ 
着工当時の国名 キエフ大公国
建築分類 教会・大聖堂

ビザンツ様式とスラヴ様式の融合。
内部のフレスコ画やモザイクが有名。


ハギアソフィア大聖堂

現様式着工年 - 完成年 537年 - 1204年
現在の国名 トルコ 
着工当時の国名 ビザンツ帝国
建築分類 教会・大聖堂

トルコに存在する、ビザンツ建築の最高傑作の建造物です。

聖ソフィア大聖堂、そして言語の発音によって、アギアソフィア大聖堂、アヤソフィア大聖堂とも呼ばれます。

巨大な中央ドーム(直径約31m)を持ち、ペンデンティブ構造を活用しています。

モザイク装飾が美しく、キリスト教会→モスク→博物館→モスクと用途が変化しています。