西洋建築史の年表や流れと建築様式一覧

ギリシャ様式(BC.9世紀~BC.1世紀)

ギリシャ様式は古代ギリシア人によって創造された建築様式で、ヨーロッパ建築の起源ともいえる建築様式です。

ヨーロッパの建築は、紀元前8世紀頃は木造でしたが、紀元前7世紀頃からギリシャ様式の石での創造が開始されはじめ、紀元前5世紀から紀元前4世紀頃にその頂点を迎えます。

ギリシャ建築の柱の様式

まず、代表的なギリシャ柱の建築様式として
  • ドーリア式
  • イオニア式
  • コリント式
の三つの柱のスタイルがあります。

ペロポネソス半島とイタリア半島南部ではドーリア式が発展し、小アジア(現在のトルコ)ではイオニア式建築が発達します。

ギリシャ様式は、柱周りなどの細部の装飾や黄金比を用いたデザインが特徴です。

エンタブラチュア(柱の上に載る水平材)は古代建築の重要な要素であり、一般的には
  • アーキトレーブ
  • フリーズ
  • コーニス
の部分に分かれます。

ドーリア式(ドリス式)


アバクスとエキヌス
ドーリア柱は、シンプルで力強いデザインの柱です。

ドリス式とも言われます。

柱頭(柱の上部)に装飾がなく、柱の下部に台座はありません。

柱頭は平たいプレート型になっており、
  • アバクス(下図の1)
  • エキヌス(下図の2)
があります。


ドーリア式は、パルテノン神殿などが有名です。


ヘパイストス神殿もドーリア式です。


イオニア式

ヴォリュート(渦巻き)
イオニア柱は、優雅で細長く、柱頭に渦巻き(ヴォリュート)が付いているのが特徴で、柱の下に台座があります。

イオニア式は、エレクティオン神殿などが有名です。



アッタロスの柱廊の列柱は、外側はドーリア式、内側はイオニア式の建築様式を用いています。


コリント式


アカンサスの葉の彫刻
コリント柱は、最も装飾的で、柱頭にアカンサスの葉の彫刻が施されています。

コリント柱は、ゼウス神殿などが有名です。


ギリシャ建築の柱のパーツの名称

それではギリシャ柱の各部分の名称です。

下記のギリシャ柱は、上記の
  • ドーリア式
  • イオニア式
  • コリント式
共通の考え方です。


1. エンタブラチュア
2. コラム
3. コーニス
4. フリーズ
5. アーキトレーブ
6. 柱頭(キャピタル)
7. 柱身(シャフト)
8. 礎盤(バーシス)
9. ステュロバテス
10. ステレオバテス(基壇)

エンタブラチュア(天井部分)

図のように、エンタブラチュアは
  • コーニス
  • フリーズ
  • アーキトレーブ
の部分に分かれます。


コーニス
コーニスは、建物または壁を完成させる水平な形作られた屋根の突起部、または上方の傾斜した部分です。

コーニス
シマ
シマ「Sima」は、屋根になる部分で、水を落とす役目があります。

シーマ「Cyma」(波)状になっていることもあり名称がややこしいが、シマ(Sima)とCymaは異なり、シーマ「Cyma」(波)状はオジー型(S字)とも言われます。

表面にパルメットやエッグ・アンド・ダーツの装飾が施されていたりします。

ゲイソン
シマの下にあるコーニスの中心部分。

Geison
ラルミエ
ゲイソンの下部の突出部をラルミエといいます。

Wikipediaフランス総合百科
ムテュール
ムテュールは、コーニスの下部にある、連続した突起物です。

フリーズ
フリーズは、エンタブラチュアの中央の、幅広い部分です。

トリグリフ
トリグラフは、飾り板状の部分です。

メトーブ
メトーブは、トリグリフとトリグリフの間の部分で、装飾される場合と装飾のない場合もあります。

アーキトレーブ
アーキトレーブは、柱の直上に水平に架け渡される梁状の部材で、エンタブラチュアの最下部を構成します。

Architrave
ファスキア
アーキトレーブの一番広い面の部分。

Fascia
タエニア
アーキトレーブ上部付近にある、グッタエとグッタエの間に存在する小さな凸型の部分。

Taenia
グッタエ
ドーリア様式のアーキトレーブ上部付近で使用される、水をはじく小さな錐形の突起部分。

Gutta
滴状という意味。

ソフィット
アーキトレーブなどの裏面に時折り絵が描かれていたりしますが、それをソフィットというみたいです。
ラテン語はsuffixusが該当するようですが、そのようには言わない後世に出来た言葉のようです。

Soffitte

キオナス(柱頭・柱身・柱礎)

  • 柱頭(キャピタル)
  • 柱身(シャフト)
  • 柱礎(バーシス)
を合わせて、柱、ギリシャ語でキオナスと言います。

柱頭(キャピタル)
キャピタルは、前述のように、ギリシャ柱の特徴が一番現れます。

アバクス(ドーリア式)
四角い部分。

エキヌス(ドーリア式)
円状の部分。

ヴォリュート(イオニア式)
渦巻きの部分。

アカンサス(コリント式)
アカンサスの葉の彫刻

柱身(シャフト)
柱身は柱の中心部分で、通常縦に溝(フルーティング )が刻まれています。

柱身は積んで作るのですが、それぞれの柱身の中心には小さな穴があり、そこに木製のダボを入れて接合していました。

アストリガル
アストリガルは、シャフトの最上部で、キャピタルとの接合部です。

フルーティング
フルーティングは、シャフトの溝(フルート)のことです。

それぞれ以下のようになっています。

柱の様式名 形状 フルーティング数
ドーリア式 アリス 約20本
イオニア式 フィレット 約24本
コリント式 フィレット 約24本

フルーティングには、以下の種類があります。

アリス
尖った逆向きV字型の溝間フルーティング。

アリスは「稜線」という意味で山のように尖っている形状をいいます。

フィレット
四角っぽい逆向きU字型の溝間フルーティング。

柱礎(バーシス)
また柱礎は、礎盤・柱基ともいわれ、ドーリア式は存在しない場合があります。

トーラス
柱礎などにある丸い部分はトーラスといったりします。

また、細いトーラスでフィレットが付いているものをアストラガルといいます。

プリンス
角ばっている部分をプリンス(台座)といいます。

クレピドーマ(土台部分)

土台全体のことを「クレピドーマ」といいます。

ステュロバテス
ステュロバテス(スタイロベート)は段差がある土台の一番上の段の部分です。

ステレオバテス
ステレオバテス(ステレオベート )は基壇ともいい、はそれ以下の部分です。

エウテュンテリア
土台の奥行きを「エウテュンテリア」といいます。

ギリシャ建築の屋根の構造

ペディメント

ペディメントは、屋根の三角の部分です。

このペディメントにも種類があり
  • 三角ペディメント(Triangular Pediment)
  • 半円ペディメント(Segmental Pediment)
  • 破断ペディメント(Broken Pediment)
  • 反転ペディメント(Inverted Pediment)
  • スワンネックペディメント(Swan-neck Pediment)
などが存在します。

ギリシャ様式で扱われるペディメントは三角ペディメントですが、これを元に後の様式に発展していったため、他のペディメントも合わせて載せておきます。

三角ペディメント

三角ペディメントは、ギリシャ建築の標準的なペディメントです。

トライアングラーペディメント(Triangler Pediment)などとも言われます。

写真はパルテノン神殿を模したアメリカのナッシュビルの神殿です。

ペディメントの頂上部やテュンパノン(三角の面の部分)に、後述のアクロテリオンで装飾されます。

(円形ペディメント)

円形ペディメントとは、ペディメントの部分が三角ではなくアーチ状になっているタイプです。

セグメンタルペディメント(Segmental Pediment)や、ラウンドペディメント(Round Pediment)とも言われます。

円形ペディメントは、ローマ建築やルネサンス建築で発展しました。

写真は、奈良国立博物館で、フレンチ・ルネサンス様式の建物となっています。

(破断ペディメント)
破断ペディメントは、三角形や半円形のペディメントが途中で途切れているペディメントです。

ブロークンペディメント(Broken Pediment)とも言われます。

バロック建築や新古典主義建築でよく使われています。

(反転ペディメント)

反転ペディメントは珍しいデザインで、内側が狭くなるような形になっています。

バロック様式以降でまれに見られたりします。

写真はツヴィンガー宮殿です。

(スワンネックペディメント)
スワンネックペディメントは、S字型に湾曲したペディメントです。

バロック建築やロココ建築で特に好まれ、装飾的で動的な印象を与えます。

ギリシャ神殿の基本構造

古典的な小規模構造



  • ディスティロス(Distylos)
  • アンタエ(Antae)
  • プロスティロス(Prostylos)
  • アンフィプロスティロス(Amphi-Prostylos)
  • ペリプテラル(Peripteral)
のレイアウト。

ディスティロス

  • ディスティロス「Distylos」(ギリシャ語)
  • ディスタイル「Distyle」(英語)
は、正面に2本の柱をもつのみの建築形式を指します。

アンタエ

  • アンタエ「Antae」(ギリシャ語)
  • アンティス「Antis」(英語)
は、前面のみの2つ柱のスタイルです。

このスタイルは、上記写真の「デルファイのアテネの宝物庫」などが有名です。

プロスティロス

  • プロスティロス「Prostylos」(ギリシャ語)
  • プロスタイル「Prostyle」(英語)
は、前面のみの4つ柱のスタイルです。

「前に柱がある」という意味で、上記写真の「ブジザのローマ神殿」が有名です。

アンフィプロスティロス

  • アンフィプロスティロス「Amphi-Prostylos」(ギリシャ語)
  • アンフィプロスタイル「Amphiprostyle」(英語)
は、前面後面の4つ柱のスタイルです。

上記写真の「アテナ・ニケ神殿」が有名です。

ペリプテロス

  • ペリプテロス「Peripteros」(ギリシャ語)
  • ペリプテラル「Peripteral」(英語)
は、全面柱のスタイルです。

上記写真の、フランスのニームにある「メゾン・カレ」などが有名です。

ペリプテロス構造


ペリプテロスは、ギリシャの神殿の中で最も有名で、最も普及している形とされています。

その他に発展系などの形として
  • ディプテロス
  • プセウドディプテロス
などがある。

セラ

セラ(Cela)は真ん中の部屋の部分です。

ナオスとも言います。

神々の像が置かれているセラは、神の部屋と考えられており、一般的に訪問者には開放されていませんでした。

プロナオス

プロナオス(Pronaos)は、ナオスの前という意味。

アディトン

アディトン(Adyton)は、セラの一番端にある小さなエリアで、最も内側の聖域。

オピストドモス

オピストドモス(Opisthodomos)は、神殿の後部にある、宝物などを保管する部屋。

プテロン

プテロン(Pteron)は、真ん中の壁と周りの柱の間で、訪問者のための屋根付きの空間。

ギリシャ建築のその他の技法

カリアティード


柱の代わりの役目を担う女性像のこと。

エレクテイオン神殿が有名。

プロピュロン

プロピュロン(propylon)またはプロピュライア(propylaea) は、ギリシャ建築の門のことです。

写真はアフロディシアス(アフロディテの神殿)の門。

コロネード


コロネードは、古代の建築において一つのエンタブラチュア(柱の屋根部分)で連結された柱の並びをいいます。

いわば列柱のことです。

ペリスタイル


ペリスタイルは、ギリシア建築やローマ建築における、柱のあるポーチ、または中庭を取り囲むコロネードで中央に庭園などがあるものを指します。

のちにクロイスターと発展していった。

エンタシス


エンタシス(entasis)は、ギリシャ建築において円柱下部もしくは中間部から、上部にかけて徐々に細くした形状の柱のことをいいます。

パルテノン神殿などの円柱がそのように設計されています。

ポルチコ


ギリシャ建築は後に、建物の玄関に導くための歩道上の屋根がある柱列であるポルチコの起源となりました。


ポルチコ(Portico)とは、イタリア語で「柱廊」を意味する言葉になります。

アクロテリオン


アクロテリオンは、屋根の頂や隅を飾る彫像などをいいます。

神・人間・怪物などの単身像、または模様などがあります。

ギリシャ様式の代表的な建造物

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ローマ様式(BC.3世紀~AD.5世紀)

ギリシャ建築を芸術的な模範として受け継ぎつつ独自に発展させたロ ーマ建築は、円形闘技場や公共浴場、水道橋などの公共施設が特徴です。

ローマ建築の柱の様式

ギリシャ様式のドーリア式、イオニア式、コリント式に加え、
  • コンポジット式(複合式)
  • トスカーナ式
が誕生しました。


トスカーナ式 ドーリス式
イオニア式 イオニアモダン式
コリント式 コンポジット式

コンポジット式(複合式)

コンポジット式は、イオニア式の渦巻きとコリント式の葉飾りを組み合わせた柱です。

装飾性が非常に高く、ローマ帝国の華やかさと力強さを兼ね備えた権威や格式を象徴するデザインです。

トスカーナ式

トスカーナ式は、簡素で力強い様式です。

柱は無装飾の円柱で、柱頭や柱脚もシンプルにまとめられており、実用性重視の建物や軍事施設、橋梁などで好まれました。

古代ローマの特徴

ローマ式コンクリート

地形や環境的に恵まれていたローマ独自のコンクリート(ローマ式コンクリート・ローマンコンクリート)によって、様々なローマ独自の建築が建てられました。

アーチ・ヴォールト・ドーム

ア ーチ構造やドーム天井、ヴォールト(穹窿)などを使い、より広い空間を作ることが可能になりました。

古代ローマの建築のパーツの名称

ブラインドアーチ

ブラインドアーチは壁面に開口を設けず、アーチ形の凹みだけを施した装飾的要素です。

構造的な役割はほとんどなく、壁の単調さを和らげ、見た目のみの目的で用いられます。

起源は古代ローマにありますが、ロマネスク時代に広く普及しました。

エディキュラ

エディキュラは、壁面に立体的に造形された祭壇のことです。

ペディメントやピラスターを持ち、壁のニッチ部に彫刻が配置されたものが多く、古代ローマに起源を持ち、その後、宗教建築などに多く用いられました。

メダリオン

彫刻が施されたメダル型の小型のもの。

古代ローマの公共施設建築

フォルム

フォルムは古代ローマ都市の公共広場のことで、フォーラムともいい、広場を意味する「forum」の語源です。

マケッルム

マケッルムは、食料品や日用品を売る屋内市場で、柱廊で囲まれた中庭形式が一般的です。

タベルナ

タベルナは商店や店舗のことで、街路に面した一階部分に設けられることが多いです。

簡単な柱やアーチで開口部を作り、商品販売や小規模な商業活動に使われました。

都市部では住宅の一階に併設されることも多く、現代のショップや商店街の原型といえます。

古代ローマの住宅建築

ドムス


ドムスは、ラテン語で家屋または家庭を意味し、上流階級および中流階級の自由市民が住んでいた住宅です。

インスラ


ローマの港町オスティアにあった紀元2世紀初期のインスラ


インスラは、ラテン語で借家を意味する、プレブス(下層階級)やエクィテス(中流階級)のローマ人が住んだ大規模なアパート、賃貸集合住宅のことです。

ウィッラ

ウィッラは、ローマ市民の郊外住宅や別荘を指し、農地や庭園を伴う大規模な敷地が特徴です。

居住空間だけでなく、プールや温浴施設(テルマエ)、食堂や中庭を備えるなど、快適さとステータスの象徴として設計されました。

都市を離れた余暇や農業、社交の場として機能しました。

ローマ様式の代表的な建造物

ローマ様式の建築物一覧

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ビザンツ様式(4世紀~15世紀)

ビザンツ様式は、ローマ建築を基盤にしつつ、ギリシャやオリエント(東方)の影響を受けたのが特徴です。

特に、
  • 巨大なドーム
  • モザイク装飾
  • 集中式平面
が重要な要素となっています。

4世紀頃、アナトリア(現トルコ)でローマの建築技術と東方文化が結びついて発展し、6世紀ごろに最盛期を迎えました。

外側はレンガや石でシンプルに仕上げられたバジリカなどの聖堂建築にドームが組み合わさり、内部はモザイクや大理石で装飾されているのが特徴です。

ビザンツ様式の特徴

ペンデンティブ(穹隅)

ペンデンティブ(四隅の三角形のアーチ)を活用し、大規模な中央ドームを実現しています。

集中式平面(集中式プラン)

ローマ建築のバシリカ式(長方形の平面)とは異なり、中央にドームを配置する集中式の建物が多いです。

モザイク装飾

黄金のモザイクを多用し、キリストや聖人の宗教画(イコン)を壁や天井に描かれています。

ポリフォラ(ビフォラやトリフォラ)


モノフォラではなく、ビフォラ(2連窓)やトリフォラ(3連窓)などのポリフォラもこの頃から存在し、ロマネスクやゴシックで発展し、ルネサンスで衰退しますが、再び歴史主義で復活します。

ビザンツ様式の代表的な建造物

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カロリング様式(8世紀~10世紀)

カロリング様式は、8世紀後半から10世紀にかけて、フランク王国のカール大帝(シャルルマーニュ)とその子孫の時代に発展した建築様式です。

教会や大聖堂に関しては、ローマのバシリカ様式を継承し、長方形の身廊と側廊を持つ構造が基本で、半円アーチや石造建築が用いられました。

西ローマより東ローマが発展したためビザンツ帝国の影響も受け、集中式教会堂(ギリシャ十字型)も取り入れられ、バシリカ式(ローマ十字型)と混在した建築が見られました。

古代ローマ建築の復興を目指しながら、キリスト教建築の要素を融合させたのが特徴です。

石造建築によるシンプルで重厚な構造と外観を特徴とするカロリング様式は、後のロマネスク様式の基礎となり、その発展に大きな影響を与えたため、「プレ・ロマネスク」とも呼ばれます。

カロリング様式の特徴

ヴェストヴェルクの導入

教会の西側に2つの塔を持つ壮大な正面を設ける西側正面(ヴェストヴェルク)の設計が始まりました。

キリスト教では太陽の昇る方向(東)が「復活・再生・神の来臨」を象徴するため、祭壇は東側に置かれ、よって入り口は西側となり、後世に引き継がれていきました。

修道院建築クロイスターの発展

回廊(クロイスター)は4~6世紀のビザンティンの修道院にその原形が見られますが、カロリング期にはクロイスターを持つ修道院建築が活発に行われ、後のヨーロッパの修道院建築の基盤を形成しました。

レゼーナ

この時代の枠での説明で良いかは迷うところですが、レゼーナは壁にある狭く低層の垂直柱を指す付け柱のようなものです。

古代ローマから存在していたとされますが、この時代に特徴として現れ、後のピラスターの前身となりました。

ロマネスク建築には、ロンバルディア装飾と共に使われたりしました。


さらにフランス古典様式やイギリスの様式などにその特徴が継がれ、現代建築にも繋がっています。




カロリング様式の代表的な建造物

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ロマネスク様式(10世紀~12世紀)

ロマネスク様式は、10世紀後半から12世紀にかけてヨーロッパで発展した建築様式です。

ロマネスクは「ローマ風の」という意味を持ち、古代ローマ建築の要素を受け継ぎつつ、中世キリスト教の影響を受けた重厚な建築様式が特徴です。

石造りの厚い壁や小さな窓、半円アーチ構造の天井などが特徴で、扉の上の半円形のティンパヌムや柱頭にレリーフが描かれています。

ロマネスク様式の特徴

分厚い石造りの壁

建物の構造を支えるために厚い壁を採用し、要塞のような重厚感があります。

半円アーチ(ローマ風アーチ)

扉、窓、天井に半円形のアーチが使用されています。

ゴシック様式の尖頭アーチとは異なり、シンプルで力強い印象があります。

小さな窓と暗い内部

壁が厚いため、窓は小さく、内部はやや暗い構造になっています。

交差ヴォールトの天井

初期のロマネスク建築は木造天井が多かったですが、後に交差ヴォールト(クロス・ヴォールト)が導入され、耐久性が向上しています。

ティンパヌム

古代ギリシャのペディメントの彫刻からインスピレーションを受け、ロマネスク様式または後のゴシック様式の教会の正面の扉の上部にレリーフで装飾したもの。

アーキヴォールトとヴシュール

アーチ型の開口部の縁に沿って設けられる帯状の縁取りです。
ロマネスク以降、扉や窓で構造の段差を強調し、装飾や象徴性を担う要素として発達しました。

アーキヴォールトの本数や深さ部分をヴシュール(Voussure)という。

プロティロ


イタリアのロマネスク建築で見られる、扉口に張り出した建築構造のことです。

簡単に言えば、ごく浅いポルチコのような構造体です。

ロンバルディア装飾


ロンバルディア装飾は、11世紀ごろ、イタリアのロンバルディア地方の建築家が考案したとされる、壁面の凹凸のみで表現される浅めのブラインドアーケードです。

トリフォイル・クワトロフォイル

三つ葉や四つ葉のモチーフは、ロマネスクの頃から使われはじめます。

ブラインドアーケード

ブラインドアーケードは、複数のブラインドアーチを連続させ、柱やピラスターで区切られた構造物です。

ロマネスク建築で様式的に確立されました。

ロマネスク様式の派生や内包様式

ロンバルディア・ロマネスク

ロマネスク以前にイタリアで支配的だったロンバルド王国から影響された初期ロマネスク。

ブリックロマネスク

北ヨーロッパでは、レンガを使ったロマネスク様式である、ブリックロマネスク様式が見られる。

ノルマン様式

フランスの北西部にあるノルマンディー地方のノルマン人が、イングランドを征服したことによってイギリスで広まった、通称イギリスロマネスク様式をノルマン様式という。

ロマネスク様式の代表的な建造物

ロマネスク様式の建築物一覧

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ゴシック様式(12世紀~16世紀)

ゴシック様式は、中世ヨーロッパ(12世紀~16世紀)に発展した建築様式で、主に大聖堂や教会建築に用いられました。

ゴシックとは「ゴート風」という意味で、天井の高さと光を追求しており、建築そのものが「神は光りなり」というキリスト教の世界観を表しています。

ゴシック様式は、石造建築の技術が向上し、宗教的な象徴性が重視された時代を反映しており、現在もヨーロッパ各地でその壮麗な姿を見ることができます。

ゴシック様式の形態に、
  • レイヨナン式(放射式)
  • フランボワイヤン式(火炎式)
  • パーペンディキュラ式(垂直式)「イギリス」
というのがあります。

ゴシック様式の特徴

尖塔アーチとランセット窓

建築物の高さを強調し、天へ向かう印象を与えます。

尖塔アーチ窓を細くしたのがランセット窓です。

トレーサリー

尖頭アーチ形窓の上部やバラ窓にはめ込まれた装飾。

バラ窓

ロマネスク後期には散見されたりしますが、本格的に導入されたのはゴシック期です。

ステンドグラス

聖書の物語を描いた色鮮やかな窓が多く、内部に幻想的な光をもたらします。

リブ・ヴォールト

天井を支える交差リブが複雑な模様を形成します。

リエルヌ(lierne)やティエルスロン(tierceron)で複雑な補強や分散。

フライング・バットレス(飛び梁)

外側から壁を支えることで、大きな窓を可能にします。


バットレス(控え壁)自体は、メソポタミア文明のウルのジッグラトから存在しましたが、宗教的な理由から天に届くような高い構造物を支えるため、壁から離れてアーチで飛んでいるように見えることから名付けられたフライングバットレスが誕生しました。


ピナクル


ゴシック様式の装飾系統

レイヨナン式

13世紀中期から14世紀中期のフランスにおける、ゴシック建築の様式の一つ。

バラ窓の装飾が輻のように放射状に広がっていることに由来する。

イングランドにおいては、装飾様式と呼称されることもある。

フランスにおいてはアミアン大聖堂、パリの宮廷礼拝堂であるサント・シャペルなど。

フランボワイヤン式

14世紀後半から16世紀半ばにかけてヨーロッパ(特にフランス)で発展した後期ゴシック建築の様式。

「炎が燃え上がるような」を意味し、複雑で華麗な曲線装飾(トレーサリー)が特徴。

アミアン大聖堂など。

パーペンディキュラ式

主にイギリスで発展した、ゴシック建築の様式で、垂直線を強調した直線的な装飾が特徴。

キングス・カレッジ・チャペルなど。

ゴシック様式の派生や内包様式

フランス・ゴシック

プライマリーゴシック
初期ゴシック様式の呼称。

フランスでゴシック様式が誕生し、広まっていった。

クラシックゴシック
フランス語では「ゴティッククラシック」、そして英語で広まった「ハイゴシック」と同義とされ、トレーサリーは主にバートレーサリー、レイヨナン式の装飾を用い、ゴシック様式の最高点とも言われる。

ランス大聖堂、アミアン大聖堂、ブールジュ大聖堂、シャルトル大聖堂、ボーヴェ大聖堂が含まれます。

アンジュー・ゴシック
アンジュー・ゴシックまたはプランタジネット様式は、西フランスのアンジュー地方で広まったゴシック様式。

イングランド王国のプランタジネット朝の影響からそう呼ばれたりしています。

イギリス・ゴシック

パーペンディキュラーゴシック
イギリスで発展したゴシック建築の最終段階と言われる。

垂直線(縦のライン)を極端に強調し、巨大な窓、複雑なトレーサリー、ファン・ヴォールトが特徴です。

チューダー様式

ヒーバー城


英国でチューダー朝が始まった1485年から1603年の間にゴシック様式を英国独自のスタイルで発展させた派生様式。

イタリア・ゴシック

テンペレートゴシック
一方イタリアでは、高さなどが控えめ(テンペレート)なゴシック様式が広まり、それをテンペレートゴシックといいます。

ベネチアンゴシック
ビザンティン建築の影響とイスラム建築の影響を受けたヴェネチアのゴシック様式。

北欧ゴシック

ブリックゴシック
北ヨーロッパでは、レンガを使ったゴシック様式である、ブリックゴシック様式が見られる。



ゴシック様式の代表的な建造物

ゴシック様式の建築物一覧

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ルネサンス様式(14世紀~16世紀)

ルネサンス様式は、14世紀後半から16世紀にかけてイタリアを中心に発展した建築様式で、古代ギリシャ・ローマの建築の影響を受けています。

ルネサンスとは「再生」という意味で、幾何学図形を用いた左右対称の造形や直線が特徴です。

ルネサンス様式の概要

古典様式の再現

ギリシャ・ローマ様式の再現。

均整のとれた比例と対称性

建築の各部分が調和し、美しいバランスを持ちます。

円柱・アーチ・ドームの使用

古代ローマの影響を受け、秩序だった構造を持ちます。

特にドームや塔にはクーポラが載ったりします。

装飾の抑制と調和

過度な装飾を避け、シンプルかつ洗練された美しさを重視しています。

特にシンプルな様式は、古典様式とされ一部のフランスなどに広まります。

平面的で明快な構成

ファサード(正面)が整然としており、幾何学的な要素が強いです。

そのような概念も一部の城にも取り入れられます。

ルネサンス様式の特徴

格間天井とフレスコ画

格間天井(格天井)にフレスコ画が描かれるのが広まります。

フレスコ画自体は古代から存在し、格間天井(格天井)にフレスコ画が描かれこと自体は中世からありましたが、ルネサンスは有名な画家も多く誕生し、全盛期を迎えました。

ロッジア


ロッジアは、建物の中に組み込まれた、外側が解放されている廊下状の空間で、日本語では開廊といいます。

ギリシャ様式のポルチコや、ビザンツ様式のポリフォラなどに似てますが、ポルチコは建物の外に突き出した屋根付きの空間、ポリフォラは廊下式ではなく連窓の一種になります。

クーポラ


クーポラは、主にドームの上に載る小さな円形の構造物のことです。

ピラスター


壁に貼り付けられた、または埋め込まれた四角い柱状の装飾。

柱ではない柱で、窓をまぐさとペディメントと共に小さな神殿に見立てるためによく窓の横に配置される。

三角ペディメントと円形ペディメント


古典様式のペディメントが復帰しました。

バラスターとバラストレード

ザクロの花の形をした手すり子がテラスに配置されました。

ドーマー

特にフランスルネサンスでは広まっていきました。

ルネサンス様式の派生や内包様式

イタリア・ルネサンス

ベネチアンルネサンス
控えめでわりとシンプルな特徴を持った、ヴェネチアのルネサンス様式。

フランス・ルネサンス

フランスに伝わり、フランス・ルネサンス様式としてロワール渓谷などの多くの城の建築に広まりました。

北欧ルネサンス

ポーランドや北ドイツなどに広まったルネサンス様式で、レンガ様式など特有なものがあります。

ブリックルネサンス
レンガを使った北欧のルネサンス様式。
北欧ではよくレンガ(ブリック)が使用された。

オランダ・ルネサンス
オランダで広まったルネサンス様式。

ヴェザー・ルネサンス
ドイツのヴェーザー川流域で見られる北欧ルネサンスの一つです。

リッペ・ルネサンス
ヴェーザー川流域のリッペ地方のルネサンス様式です。

イギリス・ルネサンス

エリザベス様式
16世紀後半のイギリスで生まれた、初期のイギリスルネサンス様式です。

ジャコビアン様式
17世紀初頭のイギリスルネサンスにおける建築や家具の様式です。

パラディオ様式
ルネサンス建築家であるアンドレーア・パッラーディオが確立したスタイルで、イギリスへと広まり様式化されました。

ジョージアン様式
イギリスのハノーヴァー朝の4人の国王(ジョージ1世から4世)の1714年〜1830年の建築様式で、イギリスルネッサンス様式の建築を踏襲しています。

時代的にはバロックですが、バロックに反発して、イタリアルネサンスを規範に古代・古典への憧憬が高まった結果生まれた様式です。

スペイン・ルネサンス

プラテレスコ様式
スペインの初期ルネサンス様式で、銀細工(プラテリア)のようにファサードや窓周りに繊細で豊かな浮彫装飾が施されているのが特徴。

エレーラ様式(エレラ様式)
スペイン・ルネサンス後期に内包される建築様式で、フアン・デ・エレラにちなみ、エル・エスコリアル修道院のような、厳格で左右対称、装飾を排したシンプルなデザインが特徴です。

マニエリスム建築

盛期ルネサンスの古典様式の完成を乗り越えようとした後期ルネサンスの建築で、古典的要素を意図的に歪めたり、不自然な空間や比例を用いることで、技巧的で複雑な表現を追求した様式で、バロック様式へと繋がっていきました。

ルネサンス様式の代表的な建造物

ルネサンス様式の建築物一覧

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バロック様式(16世紀~18世紀)

バロック様式は、16世紀末から18世紀にかけてヨーロッパで発展した建築様式で、ルネサンス様式の調和や均整美を基盤としつつ、より 壮大で動的なデザインを特徴とします。

バロックとは、ポルトガル語の「ゆがんだ真珠(バロッコ)」に由来し、大航海時代に栄えた過激な装飾や凹凸の協調などを特徴とします。

バロック様式は、その後ロココ様式へと発展し、より優美で装飾的な方向へ進みました。

バロック建築は、主にカトリック教会や王宮建築に多く見られます。

バロック様式の特徴

化粧漆喰と金箔

スタッコと呼ばれる化粧漆喰で装飾が施され、さらに金箔を貼ることで高級感と華やかさを表現。

曲線や楕円形の多様

ルネサンスからの変化で、曲線や楕円形を多用し、ファサードや平面に動きを与え、次のロココ様式へ発展します。

豊かな装飾と劇的な演出

天井画や彫刻を取り入れ、光と影のコントラストを活かし、劇的で印象的な空間が作られています。

カルトゥーシュ

装飾付きの小型の飾り物。
本来は古代エジプトの枠の付いたヒエログリフの文字や記号のひとつだったが、西洋ではルネサンスから徐々に飾りとして言われるようになり、バロックでは枠はなく装飾的な機能しか見なくなった。

ドームや円天井の発展

ルネサンスからの延長とドームや円天井の発展により、視覚的な広がりと奥行きが強調されました。

巨大なスケール感

宮殿のように建築物自体が巨大なスケールを持ち、壮麗かつ威厳のある外観となっています。

エンフィレード


各部屋のドアが、連結部屋のドアと単一の軸に沿って配置され、連続する部屋を通して眺望できる構造。

バロック時代以降の壮大なヨーロッパ建築に共通する特徴になった。

ボワズリー


ヴェルサイユ宮殿などで広まった、木製パネルにおける壁の装飾。

スクロールワーク(渦巻き模様)

スクロールワーク自体は古来からありましたが、バロック様式とロココ様式に最盛期となりました。

バロック様式の派生や内包様式

フランス古典様式(別系統とも)

これはバロック様式には基本的には内包されないが、ルネサンスを元にし、華美なバロック様式よりも装飾を抑えつつ左右対称性や厳格さを求めた、フランス独自のフランス古典様式というのもある。

フランス古典主義を細かく考えた場合、ルイ13世様式や、ルイ14世様式などがある。

どちらかと言えば家具や装飾など室内芸術を含む様式だが、建築も言われたりします。

ルイ13世様式
赤レンガと白い石の組み合わせが特徴。
ルイ13世様式は内包というよりは、フランス古典主義の前段階に当たる。

ルイ14世様式
バロック様式をベースにしつつ、直線的で厳格な対称性である古典主義を強調。

バロック様式の代表的な建造物

バロック様式の建築物一覧

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ロココ様式(18世紀初め~18世紀末)

ロココ様式は、18世紀前半にフランスで発展した美術・建築様式で、バロック様式の豪華さを引き継ぎながらも、より優美で装飾的な特徴を持っています。

貝殻や植物紋様、紋章の縁取りなどを組み合わせたモチーフや、曲線、 淡い色彩などの他、壁面と天井に境目がない構造や、大きな列柱などの柱を使わないというのも特徴です。

ロココという名前の語源は「ロカイユ」という装飾の名前から来ており、ロカイユはフランス語で岩「roc」、石「roche」、小石「caillou」を含む語に関連しています。

ロココ様式は、優雅さと繊細さを追求した建築様式であり、宮廷文化と深く結びつき、当時の貴族文化を象徴するものとされます。

ロココ様式の特徴

軽やかで優雅なデザイン

ロココ様式は、バロック様式に比べて宮殿のサロンや私室など小さな空間への軽やかで親密な装飾空間に取り入れられ、日常の優雅さが表現されています。

ロカイユ装飾とアラベスク

ロカイユ装飾とアラベスク模様、渦巻きや植物モチーフなど、曲線的モチーフが多用されました。

オルモル


ロココ時代から広まったとされる、銅や真鍮(銅と亜鉛の合金)に金メッキを施した装飾技術やその装飾品です。

シノワズリ

一部、中国などの東洋の模様なども取り入れられたりしました。

カブリオールレッグ

17〜18世紀のヨーロッパ(主にフランス)で流行した、S字状に湾曲した優美な家具の脚のスタイルです。

柔らかい色彩

色彩には柔らかい印象のパステルカラーが好まれ、ピンクやクリーム、ゴールドなどがしばしば用いられました。

左右非対称

バロックが左右対称なのに対して、より自由な配置であるロカイユ装飾は、左右非対称なのが特徴の一つです。

天井画や鏡の使用

バロック様式に引き続き天井画、そして鏡を取り入れることで、空間の奥行きと広がりを持たせています。

ロココ様式の派生や内包様式

ルイ15世様式

ほぼロココ様式と同義。
フランス宮廷・貴族社会における室内装飾中心のロココ様式。


ロココ様式の代表的な建造物

ロココ様式の建築物一覧

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新古典主義様式(18世紀後半~19世紀初頭)

古代ギリシャ・ローマ建築の影響を受け、シンプルで均整の取れたデザインが特徴

新古典主義の特徴

対称性と秩序

シンメトリーを重視し、バランスの取れたデザイン

直線的でシンプルな装飾

バロックやロココの華美な装飾を避ける

円柱やペディメントの使用

ギリシャ神殿風の要素(ドリス式・イオニア式などの柱)

白や落ち着いた色調

華やかな色よりも、洗練された落ち着いた色使い

新古典主義の派生や内包様式

ルイ16世様式

フランス宮廷中心の室内装飾などの新古典主義様式。

アンピール様式(帝政様式)

第二次新古典主義様式とも言われ、古代ローマ風の力強い表現が特徴。

ボザール様式

パリのエコール・デ・ボザールで教えられた学術建築様式。

新古典主義様式を基軸に、ルネサンスやバロックを取り入れたり、近代的な要素も取り入れたりし、19世紀末から20世紀にかけて、ヨーロッパとアメリカ大陸において広まった新古典からの派生様式。

新古典主義様式の代表的な建造物

新古典主義様式の建築物一覧

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歴史主義様式(19世紀~20世紀初め)

特に中世や近世などの過去の様式を組み合わせたり再現した建築様式。

歴史主義様式の特徴

過去の建築様式の再解釈

ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックなどの再現や再解釈した形での融合。

象徴的な要素の強調

歴史的なスタイルを用いて権威や象徴、伝統を強調。

歴史主義様式の派生や内包様式

ロマネスクリバイバル/ネオロマネスク

ロマネスク建築の再現や再解釈した形での新たな表現。

ルントボーゲン様式
ルントボーゲン様式(ラウンドアーチスタイル)は、ドイツで流行した半円アーチを多用するスタイル。

ゴシックリバイバル/ネオゴシック

ゴシック建築の再現や再解釈した形での新たな表現。

スコッチバロニアル様式
イギリス(スコットランド)のゴシックリバイバルの中には、スコッチバロニアル様式(スコティッシュバロニアル様式)などがある。

ルネサンスリバイバル/ネオルネサンス

ルネサンス建築の再現や再解釈した形での新たな表現。

第二帝政期建築
ルネサンスリバイバルを基盤とし、バロック様式を取り入れたり選択的に混合したもの。

ナポレオン3世様式とも言われる。

バロックリバイバル/ネオバロック

バロック建築の再現や再解釈した形での新たな表現。

ロマン主義建築

特に、象徴建築として建てられたり、物語性や憧れなどが込められた歴史主義建築を、ロマン主義建築といいます。

建築ではロマン主義というのはクラシック音楽ほどはあまり聞きませんが、ロマン主義という概念や思想は共通しています。

歴史主義様式の代表的な建造物

歴史主義様式の建築物一覧

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アール・ヌーヴォー(1890年頃~1910年頃)

アール・ヌーヴォーの特徴

フランス・ベルギーを中心にヨーロッパ各地に広がった、曲線的な装飾(植物・花・昆虫など自然のモチーフ) や、有機的なデザイン(建築・家具・工芸など幅広い分野に影響)が使われています。

伝統的な様式からの脱却(歴史主義建築への反発)や、鉄・ガラスの積極的活用(新しい技術の導入)がされています。

アール・ヌーヴォーの代表的な建造物

アール・ヌーヴォーの建築物一覧

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アール・デコ(1910年代~1930年代)

アール・デコの特徴

フランスの、1925年の「パリ装飾美術・産業美術国際博覧会」で命名され、幾何学的なデザイン(直線・三角形・円・ジグザグ模様など)のシンメトリー(左右対称)の構成で表現されます。

豪華な素材(大理石・象牙・金属・ガラスなど)
機械的でモダンな美しさ(工業デザインの影響)
装飾性を持ちつつも機能的なデザイン

アール・デコは、19世紀の装飾過多なスタイル(アール・ヌーヴォーなど)を排し、よりモダンで洗練されたデザインを追求しました。

アール・デコの代表的な建造物

アール・デコの建築物一覧

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